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マグナカタログ写真撮影紀行 中国編 その1「西湖」

ボートも浮かぶ西湖。遠くに見えるのは西湖のシンボル、六和塔

マグナ製品カタログと会社案内の撮影のために中国に取材にいったことがあります。中国の浙江省の杭州には磁石を製造する工場がたくさんあります。マグナの磁石の多くも杭州にあるマグナ磁石工場で作られています。

揚子江の河口近くの杭州や蘇州は、豊かな土地故に昔から都が栄え、また文化が栄えた場所でもあります。工場でカタログ用の撮影が一段落したあと、歴史にも多く登場する杭州一の観光地で、風光明媚な景観で知られる西湖(中国名シーフー)に向かいました。

西湖という名前は中国四大美人の一人、西施から取られたといわれ、その名に違わず美しい湖です。ここで会社案内のイメージ写真を撮影することにしたのです。

危うく事件に?

湖畔では、早朝から太極拳や体操をする市民で賑わっています

西湖は幾つかの湖に橋が掛かり、ちょうど上野の不忍池を大きくしたような公園です。早朝から太極拳や体操、ジョギングなどをする市民で賑わっています。大きな西湖の全景を朝の淡い光で撮影する案が決まり、同行したカメラマンとデザイナーは湖畔にあった見晴らしのよさそうなタワーに早朝に行くことにしました。

まだ夜明け前の暗い内にタクシーで出発し、運転手さんに道案内をしながら真っ暗な道を進んでいくと、その運転手さんがなにか二人に盛んに話し掛けてきたそうです。車を止めてカタコトの中国語まじりの英語を聞いてみると、どうやらそのタワーの見晴し台では観光客を狙った山賊が出没するらしく危ないというのです。カメラなど身ぐるみ盗られる事件があったので、ましてや暗い内に二人だけでそこに行くのはやめておけと彼らに諭していたのです。

結局、二人はそのアドバイスを受け、撮影は夜が明けてから湖畔で行うこととなりました。湖の全景は撮れませんでしたが、タクシーの運転手さんに助けられて無事撮影を終えることができました。