代表的磁石
代表的磁石のB-H曲線〈磁気特性とその物理特性〉


磁石はその磁気特性と物理特性の違いにより特徴的な形状があります。

使用者にとって重要なのが、磁気特性等による磁石の“形状”です。最新の《希土類磁石》は、残留磁束密度Br(吸着力に関係)と保磁力bHc(減磁に関係)がともに最強であるため、他の磁石に比べておもいきった小型化や偏平化が可能となります。戦前から広く使用されている《アルニコ磁石》は保磁力が小さいため、磁極間(N極からS極の距離)を長くする必要があります。一方磁束密度については希土類と同様に高いので磁石の断面 を小さくでき、以上の理由から形状は細長くなります。利点は、温度変化に対する安定性に優れていることです。《フェライト》磁石は保磁力が大きいので、磁極間を短くできます。ただし磁束密度は低いので、磁石の断面 積を大きくする必要があります。したがって形状は偏平なのが特徴です。《MAマグネット》の特性は、アルニコとフェライトの中間であるため、磁極間・断面 積ともに双方の中間が最適。したがって短くて太い形状となります。

代表的磁石の磁気特性と諸特性

磁石の種類 希土類 フェライト アルニコ
項  目 単位 ネオジ サマリウム
コバルト
等方性 異方性
ドライ
異方性
ウェット
アルニコ-5 アルニコ-8 Haimag
残留磁束密度Br kG 12.4 10.5 2.2 3.6 4 12.7 8.8 13.5
mT 1,240 1,050 220 360 400 1,270 880 1,350
保持力bHc kOe 11.6 8 1.9 3 3.3 0.65 1.47 0.75
kA/m 923 636 151 238 262 51 117 59
最大エネルギー積
Bhmax
MGOe 37 24 1 3 3.8 5.3 5.2 7.3
kJ/G 294.5 191 8 23.9 30.2 42.2 41.4 58.1
Brの温度特性 %/℃ -0.12 -0.04 -0.18 -0.18 -0.18 -0.02 -0.01 -0.02
キュリー点 320 750 460 460 460 850 850 850
密  度 g/cG 7.4 8.3 4.8 4.8 4.9 7.3 7.3 7.3
※ ( )はSI単位系、[ ]はCGS単位系です。 

株式会社マグナ Copyright 1998-2007 Magna Co., Ltd. Tokyo, Japan. All Rights Reserved