マグネットBlog

今年も白神山地・赤石川へ夢枕獏さんと解禁釣行

夢枕獏さん、18センチの金アユに興奮

左から地元の太田さん、遠藤さん、夢枕さん、平野さん

金色に輝く鮎、金アユで有名な青森の赤石川の鮎釣りが7月いよいよ解禁し、7月1日から5日まで熊の湯温泉旅館に滞在、鮎釣りに没頭しました。

昨年マグナより出版し、河出書房新社より発売中の拙著「鮎毛バリ大図鑑」はシーズンを前にしてどんなに鮎釣りファンの心を躍らせたことでしょう。鮎釣りファンはオフシーズンの間、本を眺めながら解禁を心待ちにするのです。

そしていよいよ解禁。「鮎毛バリ大図鑑」の巻頭を書いてくださり、昨年の赤石川をご案内してからすっかり赤石川ファンになった作家の夢枕獏さんとは今年もご一緒できました。

鮎もヤマメの渓流釣りもできるので夢枕さんは20~30尾をつり上げ、最大18センチのアユが友釣りの竿で釣れたと興奮していました。

その日の夜は夢枕さんの釣り友達で、ご同行の平野さん、雑誌「フィッシング・カフェ」の編集長、遠藤さんらと釣りあげた鮎の塩焼きとから揚げで、大宴会。翌日、夢枕さんたちご一行は大満足で帰京されました。

釣り人にも夢がある、鮎にも夢がある

第一堰堤で引きを待つ左から平野さん、私そして夢枕さん

3日目は雨となり釣りにならず、迎えた4日目、第一堰堤の左岸寄りで強烈な引き絞りがあり、大物と格闘。いい年をして心臓が破裂するくらい高鳴りました。なんと19センチ台の大物を一度に2匹、釣り上げました。

宿に帰って聞いた、地元の友釣り名人のアユ解説によると「第一堰堤の左岸には魚道があるので、昨日の出水で戻ってきた鮎が留まっていたのでしょう。アユにも夢があって、また上流にのぼりたいという意欲で活発なんですよ」

夢を持つ釣り人が、夢を持っているアユに接したことは、釣り人として大変幸せなことでした。

「同じ釣りは二度とない、毎日が創造の世界なのだ」

河出書房新社より発売中の拙著「鮎毛バリ大図鑑」

最終日も、第一堰堤に早朝5時に入りました。サオを出すやいなや17センチ級の鮎が釣れました。初日は小型の鮎ばかりで失望しましたが、3日目に雨が降り、川の水の状況が変化したようです。

釣りは自然との戦い、私の鮎釣りの師匠でもある浦城先輩がおっしゃっていたことを思いだしました。
「釣りは同じことは二度とない。毎日毎日が創造の世界なのだ」

魚釣りは単なる楽しみだけではない、いくつになっても、釣りを通して新しい発見に恵まれます。