マグネットBlog

実用新案「マグネット開閉装置」

磁気の反発を利用してケースを開閉

昭和63年12月12日付けの実用新案公開広報

マグナが考案し、商品化した製品がいくつかあります。「マグネット開閉装置」もその一つで、昭和63年に実用新案を取得しました。

この「マグネット開閉装置」はメガネケースメーカーから商品開発を依頼されたもので、磁石の反発を利用してメガネケースの開閉をワンタッチでできるように考案されたものです。

磁石開閉装置のメカニズム

実用新案広公報で示されているメガネケースに装着された磁石開閉装置の説明図

右図のようにメガネケース本体の磁石受けAにNSNと磁石を配置し、蓋側の磁石留め具BにNSの磁石を配置します。ケースが閉じているときはAとBの磁石のNSどうしが吸着していますが、Bをスライドすることにより磁石の位置がずれ、NとN、SとSで磁石が反発しケースをポンと開くことができます。閉じるときケースをそのまま閉じれば吸着力で自動的にBがスライドし蓋が本体に固定されます。

この商品は発売当時、評判となり月約5万台を生産するヒット商品となりました。実用新案の有効期限はすでにきれていますのでこのアイディアを活かし自由な発想で新しい磁石商品の開発にお役立てください。