マグネットBlog

マグネット掛止具 その2

マグネット掛止具のセールスにイタリアへ出張

イタリア、ジェノバの港町をバックにイタリア高級バッグメーカーのお客さんと

1980年代は世界トップクラスのカバン、ハンドバッグ製造産地のイタリア、ミラノ市へ何回も出張しました。その時、そこで気付いたのはまず;

①彼等の色彩感覚が東洋の我々とは大分違うことです。日本では革製品と言えば茶系、黒系との認識ですが、彼等は青、赤、そしてウスミドリなど多彩な色彩感覚を持っています。皮の鞣(なめ)し方なども独特の伝統製法があると思われます。

② 決して妥協しない職人気質を持っていること。議論すると、同じことを1時間もしゃべっています。一方、我々の専門知識には敬意を表し認めてくれます。経済よりも品物の格を大切にしているのです。だからイタリアリラには問題があるのでしょう。

③ 一流品のカバンやハンドバッグは、付属の金物も優れているものを使っています。金物は必ずサビが発生するので、高級品は特別にメッキしたものを使います。スペイン製の安物との差はそこにあると思われます。私はカバンを買う時は金物を良く見て買うことにしています。

ミラノ、五ツ星ホテルの柿の木

ジェノバの五つ星ホテルの庭に植えられているイタリア唯一のものといわれている柿の木(左奥)

ミラノから車で1時間ほどのところにジェノバという港町があります。日本から運ばれた商品はこのジェノバで陸揚げされ、ミラノに入るルートとなっています。その町の五ツ星ホテルの庭に1本の柿の木が植わっています。これがイタリア唯一のものという。イタリアにはブドウはもちろんのこと、りんご、梨はあっても柿はないらしい、日本の山には柿の木は自然に生えているというのに。

私の家にも1本の柿の木がありますが、それ以来、ミラノを思い出し大切に扱っています。

南アフリカ出張

南アフリカでの話しですが、出張の際、銀杏をお土産に持って来て欲しいと、お客より要望がありました。そこでダンボール箱につめて銀杏を持参すると、驚いたことにそのことがローカル新聞に載ってしまいました。南アフリカはイチョウの木がないので銀杏が貴重品だそうです。
私は銀杏のつまみで一杯飲むと、出張でいった南アフリカのことを思い出します。