お知らせ

2026年

中国におけるレアアース輸出管理強化に関する最近の動向について
ーJETROレポートの要約ー

 

平素より大変お世話になっております。
中国において中・重レアアースを対象とした輸出管理の運用強化が開始されてから、1年が経過いたしました。
昨年以降、永久磁石およびその関連サプライチェーンを取り巻く環境について、さまざまな情報やご質問を頂戴する機会が増えております。
こうした状況を受け、このたび日本貿易振興機構(JETRO)より、制度の運用実態や日本企業への影響を整理した分析レポートが相次いで公表されました。
当社といたしましても、磁石メーカーという立場から、現時点での状況を冷静に整理し、皆様と共通認識を持つことが重要と考えております。
本ご案内では、JETROの分析内容を参考にしつつ、現在の位置づけや留意点について要点をまとめてお知らせいたします。
(末尾にレポートへのリンクがありますので、詳細はJETROのレポートにてご確認をお願いします。)

1. 輸出管理強化の概要(JETROレポートより)

中国政府は近年、経済安全保障上の観点から、レアアースを含む軍民両用(デュアルユース)品目について輸出管理を段階的に強化しています。

特に、2025年4月に施行された措置では、

  • サマリウム
  • ジスプロシウム
  • テルビウム

など、永久磁石材料として重要な中・重レアアース7種が新たに管理対象に含まれました。
これにより、永久磁石材料や一次加工品の一部については、中国からの輸出に際し事前の許可取得が必要となっています。

2. 永久磁石・関連製品への影響について

JETROの分析では、2025年春以降、

  • 中国から日本向けのレアアース磁石の輸出量が一時的に大きく減少
  • その後一時的にだが、事務的な滞留の解消に伴い輸出許可取得が進むにつれ数量は回復

という動きが確認されています。一方で、

  • 輸出許可の取得に要する期間が案件ごとに大きく異なる
  • 申請から許可まで数カ月を要するケースも見られる
  • 審査プロセスの透明性や予見性に課題がある

といった点が、日本企業共通の実務上の論点として指摘されています。

3. 該非判定・許認可運用に関する留意点

JETROレポートでは、実務上特に注意すべき点として、

  • HSコードのみでの判断は不十分であり、含有元素、純度、加工度、用途、組み込み形態などを踏まえた個別の該非判断が求められる。
  • 商務部が公表しているQ&Aは参考になるものの、個別製品への適用は企業側の責任で判断が必要である点が繰り返し指摘されています。

4. 今回の規制強化の特徴(JETROの分析視点)

JETROの一連の分析からは、今回のレアアース輸出管理について、

  • 一律に輸出を停止する「全面的な禁止」ではない
  • 一方で、①許可取得までの期間 ②次回輸出の可否 ③継続性の判断 が必ずしも見通しやすくない

といった、サプライチェーン上の不確実性が高まっている状況が読み取れます。

5. 弊社の現時点でのスタンス

引き続き関連情報を収集・整理し、必要に応じて速やかに共有させていただく予定です。

<参考>JETRO地域分析レポート
2026年3月10日「日本への磁石輸出に大きな影響」
2026年3月24日「輸出許可取得プロセスにおける課題」
2026年3月24日「該非判定についての課題」
2026年3月31日「予見性向上に向けた課題」

 関連する過去のお知らせ
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※タイトル画像はGeminiによるAI生成画像です