ジスプロシウムフリーネオジム磁石の開発 ~微細組織の制御で熱間加工磁石を高性能化~
最終更新日:2026.10.05
概要
ジスプロシウムを含まないネオジム磁石で、Dyを4%含む焼結磁石と同等の保磁力を得たとする、物質・材料研究機構と科学技術振興機構の共同発表。低融点のNd70Cu30合金を650℃で溶かして熱間加工磁石の結晶粒界に浸透させ、粒界に非磁性層を形成することで結晶粒間の磁気的な結合を断つ手法をとっている。室温で保磁力1.92T(処理前1.40T)、200℃で最大エネルギー積190kJ/m³を得たと報告している。拡散処理時の体積膨張を冶具で拘束し、残留磁化の低下を8.6%から2.6%に抑えた点も述べられている。
原典が扱う主なトピック
- Nd70Cu30合金の粒界浸透による非磁性層の形成
- 熱間加工磁石の微細な結晶粒(焼結磁石の約1/20)と磁気的結合の遮断
- 体積膨張の拘束による結晶配向の乱れと残留磁化低下の抑制
- 重希土類元素(Dy)を用いない高保磁力化
- 200℃環境下での最大エネルギー積の維持
- ハイブリッド自動車駆動用モータへの応用
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